正面ファサードを見る。右手が1期ビル(TERASO)、左手が2期ビル(TERASO-Ⅱ)。低層部分の地下1階から3階で連結し、一体化している。

TERASO-Ⅱ

「TERASO」はJR博多駅筑紫口から徒歩5分の博多駅エリアに位置し、西部ガスの都市型商業施設として計画されたツインビルである。 旧八仙閣本店があった敷地と隣接する複数の敷地を使用し、既存建物の解体やパーキングビル、1期ビル(TERASO-I)、2期ビル(TERASO-II)建設を含む6ステップの工事計画をすすめ、今回全てのステップが完了し、延床面積28,137㎡の「TERASO」が完成した。1期ビル(八仙閣棟)とは建物低層部(地下1階〜3階)で連結しており、各階の商業施設フロアは回遊できるよう一体化されている。接続棟の3階の屋上広場はオープンエアな空間に大きなガラス屋根を架け、雨天時でも訪れる人々の憩いの空間として使われるポケットパークを設けた。ツインビル全体のデザインは『陰陽五行思想』をコンセプトとし、1期ビルは時が経つほどに味わい深くなる黒いコールテン鋼で覆い、2期ビルは対照的に透明感のある開放的な構成とした。

用途:複合商業施設 / 構造:地上 CFT造+S造・地下 SRC造 / 階数:地上10階・地下1階 / 敷地面積:4,489.84㎡
延床面積:15,167.58㎡ / 所在地:福岡市博多区 / 竣工:2014年 / Photo:Nacasa & Partners inc

受賞:第8回建築九州賞 奨励作品・日本建築学会

掲載:九州建築選2014

TERASO-Ⅱ:ファサードを見る
TERASO-Ⅱ:ファサードを見上げる2
TERASO-Ⅱ:3階ガーデンテラス廻りを見る。
TERASO-Ⅱ:3階ガーデンテラス廻りを見る。
TERASO-Ⅱ:カーテンウォールを見る。
TERASO-Ⅱ:壁面緑化の外壁を見る
TERASO-Ⅱ:ファサードを見る(夕景)
TERASO-Ⅱ:ファサードを見る(夕景)
TERASO-Ⅱ:壁面緑化の外壁を見る(夕景)
TERASO-Ⅱ:エントランスを見る

TERASO-Ⅱ:エントランスホール。正面にあるのは12面デジタルサイネージで常時、情報を発信している。パブリックの照明は朝、昼、夕方、夜と時間の流れと共に色温度と照度が自動的に変化する。
TERASO-Ⅱ:エントランスホールから筑紫通り側ゲートを見る。ガラスカーテンウォール、天井ルーバー光壁ルーバーにより外部と内部が透けて繋がる。
TERASO-Ⅱ:エントランスホールから筑紫通り側ゲートを見る。ガラスカーテンウォール、天井ルーバー光壁ルーバーにより外部と内部が透けて繋がる。
TERASO-Ⅱ:御影石踏板幅3メートル、厚み40mmのストリップ階段。ササラ桁にLED照明を仕込み注意喚起と浮遊感を演出する。
TERASO-Ⅱ:ストリップ階段のササラ桁にLED照明を仕込み注意喚起と浮遊感を演出する。
TERASO-Ⅱ:ストリップ階段。御影石踏板幅3メートル、厚み40mm
TERASO-Ⅱ:奥に見えるのは3階にあるショールームへのアプローチ、シースルーエレベーター。
TERASO-Ⅱ:オフィス専用のエレベーターホールを見る。
TERASO-Ⅱ:オフィス専用のエレベーターホール。正面の光壁はフロストガラスの内部の上下にLEDシームレスラインを内蔵し、天井はハーフミラーガラスの奥に間接照明とリング上の照明器具を入れることにより、オフィス空間への切替を演出している。
TERASO-Ⅱ:ガラス屋根が架けられた3Fガーデンテラス。
TERASO-Ⅱ:ガラス屋根が架けられた3Fガーデンテラス。雨天時でも訪れる人々の憩いの場となり、期間限定のイベントにも対応する。
TERASO-Ⅱ:オフィスフロアのエレベーターホール。
TERASO-Ⅱ:6階から10階まであるオフィスフロア。天井高CH=2800、ガラスは全てLow-Eガラス
TERASO-Ⅱ:6階から10階まであるオフィスフロア。天井高CH=2800、ガラスは全てLow-Eガラス
TERASO-Ⅱ:東側からカーテンウォール越しにオフィスフロアを見る。

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