「セカンドサイト」は、熊本市の夜の繁華街の中心地、栄通りにあり、2枚の可動する外壁を持つ。その日の天候やその時の状況で、外壁を開閉することができるのである。外壁を閉じているときはアトリウムは内部であり、それぞれのテナントは有機的につながっているが、外壁を開け放したときアトリウムは外部になり、それぞれのテナントは外部とも一体感を持ち、外の空気を感じるのである。また、この辺りはバーやレストラン、カラオケボックスの飲食店ビルが林立し、さまざまなネオンが交錯する場所であり、その中で外部に向かって屹立した強い印象と存在感を表すために、黒色の安定錆を生成し、ライフサイクルコストや環境負荷の低減などにも貢献するコールテン鋼を外壁に用いた。